保険会社

高齢の家族がいる場合、もしもの時に備えて見直したい保険。介護度に応じて保険金が高くなる保険商品もあるため、家族信託の手続きを進めている人によっては、保険会社へ足を運んでいる人も多いでしょう。

ライフプランについて深く話し合いをすることのある保険会社。家族信託についても相談に乗ってくれるのでしょうか?

保険会社は家族信託について相談できる?

保険会社には保険や金融について熟知しているライフプランナーが在籍しています。保険の加入や見直しだけでなく、親や自身の老後の問題についても話を聞いてくれるので、家族信託についての相談にも対応してくれるでしょう。

また、保険会社では「生命保険信託」という商品も取り扱っています。被保険者に万が一のことがあった場合、保険金の受け取り・管理を行いやすくしてくれるメリットがあります。

生命保険信託の仕組み

生命保険信託においては、生命保険の契約者が信託銀行や同族会社などに死亡保険金請求権を委託します。そして、保険事故が発生した際には契約者が保険契約している保険会社から、受託者である信託銀行や同族会社に対して死亡保険金が支払われることになります。これが生命保険信託の基本的な流れです。

この際、委託者である保険契約者は受託者から受益者への保険金の支払い方を、「Aさんに毎年100万円ずつ支払う」「Aさんが亡くなった後はBさんに毎年50万円ずつ支払う」などといったように細かく設定することができます。この点が、生命保険信託の大きなメリットのひとつであると言えるでしょう。

保険金の支払い方法をコントロールできる

生命保険信託のもうひとつの大きなメリットが、「保険金の支払い方法をコントロールできる」という点です。死亡保険金はおおむね大きな額になるので、契約者である親は、死亡保険金を手に入れた家族が、保険金を一気に浪費してしまうことを不安に思うことも多くあります。しかし、生命保険信託を利用すれば、信託契約の中に保険金の支払い方法を設定しておき、それに従って保険金を支払っていくことが可能となるのです。

たとえば、「死亡保険金の支払いには妻の了承が必要」といったような内容を契約に盛り込んでおけば、死亡保険金を無制限に浪費されるといった事態を防ぐことができます。

生命保険信託にはデメリットもある

生命保険信託を利用する場合、生命保険の保険料に加えて信託契約を結ぶための費用がかかるというデメリットがあります。生命保険信託にかかる費用は、主に以下のようになっています。

信託契約にかかる費用の一例

  • 信託契約締結時の費用:5,000~50,000円
  • 金銭信託中の管理手数料:年間約20,000円
  • 保険金受取時:一括…一律10万円 分割…保険金総額の2%

これらの数字はあくまで一例であり、費用は利用する保険会社によって異なります。また、これら以外にも、運用報酬や定例管理報酬などの費用がかかる場合もあります。何らかの形で費用が必要となることは確実なので、もしも生命保険信託を利用する際は、初回相談のときに全部でどのくらいの費用がかかるのかを保険の担当者へ聞いておくとよいでしょう。

事例から学ぶ
カンタン家族信託
司法書士

親が認知症になり資産運用を引き継ぎたい、二次相続以降を自分で細かく決めておきたいなど、家族信託を最大限活用するための事例を集めました。