銀行

商品プランとして家族信託に対応する銀行に依頼するとはどういうことか、主要銀行のプランを例にとって説明します。

みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ信託銀行が家族信託プランを取り扱っているので、以下をご覧ください。

みずほ銀行が取り扱っている家族信託とは?

厳密にいえば、これはみずほ信託銀行の家族信託で、商品名は「安心の贈りもの」。みずほ銀行は信託代理店というポジションで、この商品を取り扱っています。

「安心の贈りもの」では、信託財産の受取方法を2種類選べます。

一時金となる一括受取方式と、年金的な意味あいを持つ定時定額受取方式。委託者が亡くなった時、まとまって信託財産を受け取るか、分割して受け取るか、の違いがあるわけです。

なお、信託金額は一括受取方式で100万~1,000万円、定時定額受取方式で500万~3,000万円となります。

ゆうちょ銀行が取り扱っている家族信託とは?

上でみずほ銀行はみずほ信託銀行の家族信託の代理店と紹介しましたが、いわゆるメガバンク本体は家族信託に対応していません。これはゆうちょ銀行も同様です。

ただし、ゆうちょ銀行に親の口座があって、認知症などにより本人の意思決定能力がないと判断された場合、成年後見制度を利用することで、家族がその預金を引き出すことができます。

法定後見制度あるいは任意後見制度により選任された成年後見人や補佐人、補助人、任意後見人なら財産管理ができるというわけです。

三菱UFJ信託銀行が取り扱っている家族信託とは?

商品名は特約付き金銭信託 「家族安心信託」。

信託金額は1,000万円以上で、信託期間は30年以内。長期間の信託ができるのですが、原則解約ができない商品なので、委託者が亡くなるまで預けても支障がない資金を使うことになります。

受取方法は月1回から年1回まで、6種類の受取サイクルが用意されています。その中から選択した受取方法と、希望金額を決めて受け取る仕組みです。

なお、この商品は単独で申し込むものではなく、遺言信託「遺心伝心」とのセットとなります。

銀行のサービスを活用する家族信託のまとめ

銀行の家族信託という括りでは、上で紹介したもの以外でもりそな銀行の「マイトラスト 未来安心図」、三井住友信託銀行の「家族おもいやり信託」、三井住友銀行の「家族リレー信託」などがありますが、これらはいずれも委託者の預貯金を信託するサービス。自宅や土地などの不動産は含まれません。

一般家庭における相続資産は、やはり土地家屋が多くを占めるケースが大半で、本来の家族信託とはこうした財産すべてを生前に信託することで、相続や認知症への備えとなるわけです。

事例から学ぶ
カンタン家族信託
司法書士

親が認知症になり資産運用を引き継ぎたい、二次相続以降を自分で細かく決めておきたいなど、家族信託を最大限活用するための事例を集めました。