不動産会社

認知症や空き家対策として有効な家族信託は、一般的には司法書士事務所や行政書士事務所でやってもらうイメージがあるでしょう。しかし、それ以外にも、家族信託は不動産会社でやってもらうという選択肢もあるのです。ここでは、不動産会社に家族信託を依頼するケースについて見ていきましょう。

家族信託を不動産会社にやってもらう際の流れ

問い合わせ

まずはメールや電話などで問い合わせを行い、初回の面談日時を決定します。なお、すべての不動産会社が家族信託を行っているとは限らないので、事前にチェックしておきましょう。

初回相談

初回相談では、保有財産の状況、信託の範囲、受託者や受益者への要望を明確にします。

信託プランの作成

初回相談で家族信託を依頼することを決めたら、信託プランを作成します。有益な信託内容や法律上の問題はないかなどについて専門家を交えてしっかりチェックし、依頼者の希望に沿った信託プランを提案します。プラン完成には最短でも1週間はかかるので、時間に余裕をもって依頼しましょう。

不動産会社からのアドバイス

信託プランが完成したら、プラン内容の確認を行います。プラン内容に問題がなければ信託契約が実行されます。なお、プラン内容を確認する際には、不動産取引が絡んでいないかどうかを確認しましょう。そうした内容が信託プランに盛り込まれている場合は、不動産会社側が自社に有利なプラン内容にしている可能性があるからです。

信託プランの実行

納得いく信託プランが完成したら、プラン実行のために信託契約書を作成します。また、信託契約書は公証人の立会いの下で公正証書としておくのがいいでしょう。民法上では必ずしも公正証書化する必要はありませんが、改ざんや紛失などのトラブルに備えて公正証書化しておくことをお勧めします。

家族信託を不動産会社に依頼するメリット

不動産売買を前提とした家族信託を予定しているなら、不動産会社が適しています。資産凍結リスク回避のために家族信託を利用するつもりなら、不動産会社に依頼するのがいいでしょう。

家族信託を不動産会社に依頼するデメリット

家族信託に対応している不動産会社は限られているので、どの不動産会社でも大丈夫とは限りません。また、家族信託に対応していても、小規模な不動産会社では家族信託に対応していない、あるいは対応していても有用な助言が得られないこともあるので、事前に家族信託の実績があるかどうかを調べたうえで、大規模な不動産会社を選びましょう。

事例から学ぶ
カンタン家族信託
司法書士

親が認知症になり資産運用を引き継ぎたい、二次相続以降を自分で細かく決めておきたいなど、家族信託を最大限活用するための事例を集めました。